今日の大手紙社説

 米国がすでに福島原発80km範囲の避難を出した。
 ⇒“米国民は80キロ圏外に” NHKニュース

 福島第一原子力発電所の相次ぐトラブルを受けて、アメリカ政府は、発電所から80キロ以内に滞在しているアメリカ国民に対し、80キロ圏外に避難するか、避難が難しい場合には屋内に待避するよう勧告しています。
 ホワイトハウスのカーニー報道官の発表によりますと、この勧告は、アメリカ国内で原発事故が起きた場合のNRC=原子力規制委員会による基準に基づくもので、福島第一原発から80キロ以内に住むアメリカ国民を対象に、大使館などを通じて呼びかけられています。対象となる地域は、日本政府が付近の住民に対して避難や屋内待避を求める基準より範囲が広くなっていますが、これについて、カーニー報道官は「日本政府の指示に、まず従ってほしい」としたうえで、「事態は危機的だ。この基準はわれわれが独自に状況を分析した結果に基づくものだ」と述べ、あくまでも勧告は日本に住むアメリカ国民の安全を確保するための予防的措置だと説明しています。

 私の推測が入るのだけど妊婦を考慮していのことだと思われる。ただ、いずれ菅首相も押されることになるだろうと思う。問題はそのとき、東京のパニックをどう抑えるかになる。現状の危機管理では唐突感は否めず、現状の政府の対応はあまり好ましくはないように見える。
 ⇒asahi.com(朝日新聞社):在日英市民「東京などから退避検討を」 英外務省 - 国際
 これが元ネタ?⇒Japan travel advice
 だとすると、Travel adiceなので、限定的ではないかな。
 ⇒Twitter / deepthroat: (訂正)米側専門家はチェルノブイリ事故に匹敵する事態 ...
 INESレベルで匹敵するということで、チェルノブイリの実際の被害は汚染食物などによる二次的なものが大きい。軽水炉ではチェルノブイリの事態にはなりえない。
 すでに反省されているが⇒Twitter / 宮台真司: 各紙の記事を読んだところ、枝野官房長官は、文科省が自 ...
 元⇒Twitter / 宮台真司: ほらほら出てきた。データ隠蔽。RT @nonukes ...
 その元ネタ⇒東日本大震災:原発から20キロでも放射線量が高濃度 - 毎日jp(毎日新聞)

 調査は15日午後8時40分〜同50分にかけ、同町内3地点で計測機器を積んだ「モニタリングカー」を使って実施した。その結果1時間当たりの放射線量は、19キロ離れた場所で車外255マイクロシーベルト、車内223マイクロシーベルト▽20キロ離れた場所で車外270マイクロシーベルト、車内220マイクロシーベルト▽21キロ離れた場所で車外330マイクロシーベルト、車内300マイクロシーベルト−−となった。
 文科省によると一般の人の年間被ばく限度は1000マイクロシーベルト、同町内の数値は屋外にいると3時間前後で限度に近付くことになる。屋内でも車内に近い数値が計測されることも予想され、文科省は16日から「測定者の健康に被害が出ない範囲で計測を続ける」としているが、住民の健康被害については「枝野幸男官房長官からコメントするなと指示があった」と説明している。【篠原成行】

 300μシーベルト/時を1000μシーベルト/年と比較してしまうのはわかるけど、情報隠蔽するほどの値ではない。このあたりは科学リテラシーがあれば隠蔽とか想起しない。
 まあ、いろいろあるなあという印象。
 一昨日あたりの物理学クラスタというのかが沈黙してしまっている印象がある。むしろ、現在の状況(廃棄燃料の問題)を科学的にどう見るかが問われるのだが、難しい。私なども原子炉の安全性/危険性は普通に学ぶが廃棄燃料貯蔵の危険性とかはわからない。