日経 春秋

傭兵の歴史は悲しい。フランス革命で、ルイ16世を最後まで守ったのは当時は貧しい国だったスイスの部隊だった。厳しい規律で知られた衛兵隊である。民衆への攻撃命令が出なかったため、大部分が無抵抗のまま死んでいった。記念碑がスイスのルツェルンにある。背中に矢が刺さったライオン像が泣いている。
▼金のために人殺しもする傭兵だが、個々の胸には魂を売り渡したわけを抱えているに違いない。

 何、これ。