朝日新聞社説 asahi.com(朝日新聞社):社説

 尖閣諸島をめぐり中国との関係が緊張し、メドベージェフ大統領の国後島訪問でロシアとの関係も冷え込む中、両国首脳も参加するアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議が開かれた。後手後手に回った「外交失態」に歯止めをかける好機である。
 中国の胡錦濤(フー・チンタオ)国家主席との会談がごく短時間に終わったのは残念だったが、ともかくもこれを反転の足場とするほかない。
 まずは、オバマ大統領との間で日米同盟の深化を確認し、日本外交の基軸を内外に明確に示した。
 次いで、中国との「正式な首脳会談」を尖閣事件以降初めて実現させ、両国の戦略的互恵関係の重要性を最高レベルで再確認した。

 「正式な首脳会談」とやらの括弧の意味が微妙。