毎日新聞社説 社説:前部長ら逮捕 「特捜」の解体的見直しを - 毎日jp(毎日新聞)

 参ったなあ。特捜を擁護する気はさらさらないが、「解体的見直し」は組織性に問題があればということだが、今回の事態は前田容疑者の上司の判断ミスというということだし、上司も逮捕されてる。それを組織的に改善するのに、どうして「解体的見直し」という話になっちゃうんだろう。

 だが、近年は、郵便不正事件のように、社会的影響の大きい事件でも、地検が高検や最高検に報告し、了承の決裁を受けて済ます例がある。チェック機能が形骸(けいがい)化していると言わざるを得ない。

 特捜を擁護する気はさらさらないが、改竄が公判から独立している以上、その重要性の認識はどのようにしてもブレは生まれる。

 米国では、検察官の倫理規定があり、被告の無罪の証拠を隠した場合など、罷免されるケースもある。日本でも、法的な拘束力のある倫理規定の必要性が指摘される。政府は真剣に検討すべきだ。

 このあたりの文脈が誘導的なのだが、「被告の無罪の証拠を隠した」というが今回の事例の仔細は違う。