朝日新聞社説 スウェーデン―立ちすくまないヒントに : asahi.com(朝日新聞社):社説

 菅政権がこの成功例を経済運営に生かそうとする発想は理解できる。だが、「理想郷」にも裏側はある。
 国民の負担は非常に重い。労働者は給与の半分を納税し、消費税にあたる付加価値税は最高25%。育児や医療を含め働き手の約3分の1は公務員だ。事業に失敗した企業を政府が救済することもほとんどない。

 以前、朝日新聞増税でも成長した例としてスウェーデンを挙げていたけどね。
 まあ、すごい増税国家。まあ、小さい王国としての統合性が根にあるのだろうと思うけど。

 それに、情報公開によって役所内のやり取りばかりか、国民はお互いの所得まで知ることができる。不信の芽を摘むために政府も、国民も、自らの姿をさらけ出す。
 何かを採るかわりに何かを捨てる。「理想郷」はその積み重ねの結果だ。だとすれば、スウェーデンから学ぶべきは、高福祉高負担の仕組みそのもの以上に、難しい政策選択を可能にする政治のあり方ではないだろうか。

 小国のモデルは大国に当てはまらないか、あるいは、大国を地域分割することが前提になる。
 広義の地政学的に見て、日本の場合、独自の難しさもあるが。