朝日新聞社説 原発輸出―インドへ?「非核」が泣く

 原発輸出を成長戦略のひとつにあげる菅直人政権が、インドへの原子力協力を検討している。原発1基で数千億円のビジネスである。関連企業にとって大きな商機と映り、政府内には景気・雇用対策としての期待もある。
 だが、これは経済的視点だけから判断するべきではない。日本は非核外交を看板にしている。核不拡散条約(NPT)に入らないまま核武装したインドに、原発やその関連技術・部材をおいそれと輸出するわけにはいかない。
 NPTの規定を厳格に守れば原子力の平和利用への協力を得られる。それが、NPTを支える原則のひとつだ。被爆国としてNPTに基づく核軍縮・不拡散を主張してきた日本までが、NPTに背を向けるインドと安易に協力すればどうなるか。ただでさえ、北朝鮮、イラン問題などで弱まってきたNPTの信頼性が、さらに空洞化する。

 久しぶりに中国様の咳払い?
 まあ、これは理念的には朝日新聞のいうとおりだけど、インドはもう米国が承認しているしその流れのなかで日本や外交やってきたし、と、いろいろある。考えてみると、鳩山さんがこのあたりやぶ蛇つつかなくてよかった。