ツイッターSF小説「シャッフルド・レデュースは永遠回帰の夢を見るか?」
いつもと同じ夕暮れ。なのにまだ誰もタイムラインが循環していること気が付いていない。
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匿名アカウントで昔の愛人にDMを送った後で、直人はその不思議に気がつき、経産省の役人にもDMを飛ばした。
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米国からの返信:
Massive (500) Internal Server Error.outage started 35 minutes ago
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S3だ!
S3のなかにAMI化しておいたハドゥープが目覚めたのだ!
直人はあたりを見回した。
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ドアに立ちすくんでいた秘書は何者かが彼を語らせるようにつぶやいた。
「キーがヴァリューになり、ヴァリューがキーになる」
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もしかして……
直人はポケットからアンドロイドを取り出し、Google検索した。
キーワードはなんでもよい。
検索は意味をもっているのか?
結果は整然と表示されたが、意味というものはなかった。
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「オントロジーのネットワークが完全に狂っている。あるいは、別のオントロジーが現れつつある」
恐れていた意味の遅延的循環が始まった。
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党員は気がついていない。
鳩山教授の残した"Failure oblivious thinking"が強力過ぎたのだ。
ネットにプラグした国民も今や同じ状態だ。
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立ち上がれ、直人! マ゛っ
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直人は自宅の地下室のコンテナ内の並列型点棒計算機に接続を試みる。
つながった。
プロンプトからSawzallを起動する。
プログラミング言語は、だから、手続き型がよいのだと、つぶやきながら。
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処理は瞬時に終わった。
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答えは、42。
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違う。
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Pig Latinではどうか。
>EVERYWAY oudclay ASHAY away;
>ILVERSAY ininglay;
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天界にブブセラが鳴りわたり、青ざめた馬が走り出す。
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エピローグ
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テレビは昨日と同じニュースを流し、サッカーは同じゲームを再現した。
あるいは、昨日ではなく一昨日であったか、その前か。
直人もイニシァライズされた。
すべてのデータはタイムスタンプから解放された。
(完)