読売新聞社説 社説:高速新料金見送り 党内対立のツケ回すな - 毎日jp(毎日新聞)

 高速料金の無料化を掲げながらの実質値上げについては、与党内から異論が噴出した。小沢一郎民主党幹事長が見直しを求め、政府・民主党は首脳会議を開き、国交省の案を見直すことにした。
 前原国交相は、この要求を拒否したものの、国会の審議を通じる形で、何らかの対応をとる余地も残すという形でとりあえず収拾した。
 これが、4月までにこの問題がたどった経過だ。しかし、これには前段があった。料金割引のための財源を道路建設にも使えるようにと、昨年末に小沢幹事長が要求し、そのための法案が国会に提出されている。
 それを利用し、法案審議の中で出てきた意見を反映させる形で、妥協点を探るというのが、前原国交相の考えだったのだろう。しかし、審議が始まる気配はなく、時間切れが迫ってきた。
 値上げを回避できれば、夏の参院選に有利に働く。そうした思惑が与党側に働いているのかもしれない。しかし、割引の財源には限りがある点を忘れてもらっては困る。

 民主党、めちゃくちゃ。