読売新聞社説 英連立政権 小選挙区制の改革が焦点だ  : 社説・コラム : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

 ただ、保守、自民党間には、欧州連合(EU)、安全保障、移民政策などで大きな隔たりがある。当座の妥協には達したが、対立の火種は残っている。
 連立政権を率いるキャメロン首相は財政の健全化と並んで、「政治制度への信頼回復」を緊急の課題に挙げた。
 今回の選挙では、23%の票を得た自民党の獲得議席が9%弱に過ぎなかった。単純小選挙区制のもとでは、民意と選挙結果の乖離が大きすぎるというのが、かねての自民党の主張である。
 選挙戦でも自民党は、比例代表制への転換を主張したのに対し、保守党は現行制度を維持したいとの立場だった。
 だが、保守党は連立政権樹立のため、小選挙区制を基本としながらも、「死に票」を減らす仕組みの導入について、国民投票にかけると約束した。
 連立政権による選挙制度見直しは、英国を一つのモデルとして、政権交代可能な2大政党制を目指してきた日本にとっても、目を離せない動きといえよう。

 まあ、そういうこと。