産経新聞社説 【主張】こどもの日 家族で食卓囲む楽しみを - MSN産経ニュース

 江戸時代末期の歌人、橘曙覧(たちばな・あけみ)は「たのしみは妻子(めこ)むつまじくうちつどひ頭(かしら)ならべて物をくふ時」と詠んだ。親子が寄り添って食事をする光景ほど、幸せを感じさせるものはない。

 「たのしみはまれに魚煮て兒等皆がうましうましといひて食ふ時」とも。つまり、煮魚が食えるのがごくマレなほど貧しい生活で親子が寄り添うしかなかったつらいのぉという時代。そして、子供に煮魚を食わせて親はちょいと我慢する。執筆子、今日は魚買って帰れよ。