日経 春秋

江戸時代も技術革新はあった。紅の製造元が、玉虫色に輝く紅を開発して人気を呼んだ。紅やおしろいを入れて持ち運ぶ「板紅」という平たい容器も登場。最初15センチの長さがあったが、5センチ四方の小型の器になり携帯に便利になった。化粧品を売る側も需要を増やそうと知恵を絞った。先人に負けてはいられない。

 負けてないですよ。当時のおしろいは鉛白、紅は水銀が含まれていた。有毒だった。