日経 春秋

 「酒悲(しゅひ)」という言葉があるそうだ。中国文学者でもあった作家の高橋和巳が白楽天の詩を引いて、エッセーに書き残している。「酒に悲しみをまぎらそうとし、かえって酒に悲しみを倍加させてしまう」。そんなありさまをいうらしい。

 高橋和巳か。奥さんも変わったなというか。変わってないのか。