産経新聞社説 【主張】米露核軍縮条約 幻想に流れず現実直視を - MSN産経ニュース

 ただ、新たな削減は限定的で、戦術核や中国の核戦力などの課題は手つかずという現実もある。軍縮・不拡散外交を掲げる日本政府も「核なき世界」の過剰な幻想に流されずに、着実で現実的な安保政策を追求する必要がある。
 新条約の核弾頭、運搬手段の数え方や定義には両国の利害が反映された。要約すれば、米露は発効後7年以内に実戦配備核弾頭をそれぞれ200発ほど減らせばよいことになる。実戦配備から外した核弾頭は備蓄に回すことが認められ、廃棄義務もない。
 弾道ミサイル爆撃機などの運搬手段についても、削減義務は小幅にとどまった。オバマ氏が掲げた「核なき世界」の第一歩としては、きわめて控えめな内容といわざるを得ない。

 時論公論ではきちんと言及していたけど、もう少し留保部分がある。というか、この件、日本の報道はなんかピントが外れている。