読売新聞社説 医療保険法可決 オバマ米大統領の執念実る : 社説・コラム : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

 3200万人を新たに保険に加入させ、加入率を95%に引き上げる。そのため、低所得者向けの公的医療保険の対象を拡大し、中低所得者への補助金・減税措置で保険料負担軽減を図る。

 ここの書き方は若干問題あり。何から95%かが書いてない。
 今回の可決では3つ思った。一つは見事なものだということ。彼は偉大な大統領になるかもしれない。もう一つは何が可決されたかということだ。公的保険制度は実はすでに挫折している。また、この結果で救済される人は10%ほどだったはず。3つめは中絶の議論。報道がないわけではないが、これは日本からはよく理解されていない雰囲気。
 ⇒米医療保険改革法成立へ 下院可決 ほぼ全国民が加入 / 西日本新聞

法案は「公的保険」の新設は見送ったものの、低・中所得層への大幅な税控除や助成金を支給するかたちで、保険加入を事実上義務化。民間保険会社への規制を強め、既往症を理由にした加入拒否を禁じる。採決では、共和党が全員反対。民主党も24人が反対した。
 医療保険改革にかかる助成金などの費用は10年間で9400億ドル(約85兆円)。無保険者のうち3200万人が解消され、保険加入率は現在の83%から95%に上がる見通し。また、高額医療保険への課税による歳入増などで、今後10年間に1380億ドルの財政赤字削減効果が見込めるという。
 医療保険改革法案をめぐっては、野党共和党が「政府が保険業界を牛耳ることになる」(下院指導部)などとして強硬に反発。民主党の一部議員も「法案は、連邦政府からの助成金が人工中絶の保険適用に利用される可能性がある」と法案賛成に難色を示していたが、オバマ大統領が保険適用を禁じる大統領令を出すことで人工中絶反対派議員の取り込みに成功し、法案可決に必要な216票以上をクリアした。