曇り
天気予報では雪とあり、外に出てみると、霧雨のようでもある。昨日、Twitterで沈丁花の匂いの話があり、そういえば私も感じたなと、つぶやく。ミツマタも咲いてましたよとレスをもらう。ミツマタか。あれも美しいものだなと思う。ミツマタといえば、コウゾ・ミツマタと言葉が浮かぶ。今の子どもたちにわかるかなとふと思う。だんだん、自分の心が老人になっていくのだが、そういう意味での心の老化というのは自然的なのかもしれない。私は、人にものを教えるということのアンビバレンツをついに克服できない。私はおそらくいわゆる教え魔の部類だが、愛情と根気と自信に欠ける。つまり、社会的によくないタイプの人間である、という自覚はある。だが、これがねじれて出てくる。私は、これも失笑を買うのかもしれないが、自分ではたいした頭ではないし、知識はないなと自覚している。だったら、なにも言うなよということではあるのだが、適当な距離で、ぼそっと、つぶやく。理解されなければ聞かなくてもいいよくらいの距離のつもりなのだが、実際にはこれは皮肉に解される、というか、いわゆる、自分は頭がよい・知識があるという人を刺激するらしい。このとき、私は何を思っているかというと、ああ、そんなことで刺激を受けるようなら私と同じレベルかな、ああ、御同朋と思っている。むしろ、友情と同情を感じているのが、これがさらに通じない。かくして悪循環は止まらず、私は悪評をさらにかさねてリンボこそ一定住処ぞかしである。