朝日社説 アフガン支援―日本にできる事がある : asahi.com(朝日新聞社)

 何が日本にできるんだろうと読む。

 カルザイ政権が試みている穏健派タリバーンとの和解でも日本は調停役を担えるはずだ。軍事介入のらち外にあったので当事者たちを説得しやすい。かつて日本が軍閥武装解除を成功させたのも中立的な立場が支えだった。
 また、政権内のひどい腐敗もなんとかしなければならない。国連によると、年間25億ドルが汚職で無駄遣いされているという。これが改善されなくては支援の実は上がるわけがない。
 であれば、会議で設置が決まった外国専門家らが汚職・腐敗対策の監視にあたる機関へ、日本からも要員を派遣してはどうか。また、インドネシアなどと検討している警察官の育成や訓練の計画も進めるべきだろう。
 腐敗対策でも国内融和でもカルザイ政権に過剰な期待は禁物だ。とはいえ、手をこまぬいているわけにもいかない。春には新たな支援会議がカブールで開かれる。日本政府には、会議を主導する意気込みで支援策の具体化を急いでほしい

 前者の調停役は可能と言えば可能かな。
 後者の腐敗対策については、カルザイ政権そのものなんで、自己撞着的なことになる。
 というか、後者がそれなら前者は前提を失うのだけどね。
 朝日の議論がなんか奇妙な違和感があるのは、戦闘状態を理解せず、話せばわかるが絶対正義のように機能するという確信かな。あるいは、すでに戦闘状態が終わったかのような現実認識なのか。