毎日社説 社説:2010再建の年 マニフェストの深化を…政治 - 毎日jp(毎日新聞)

 精密さという点では実は民主党が惨敗した05年の衆院選で掲げたマニフェストの方が優れていたと思われる。岡田克也外相が代表の時代。選挙は郵政民営化一色で他の争点はかき消されてしまったが、政権移行後の改革プログラムを昨年以上に詳細に記し、基礎年金の財源を税で全額賄うため年金目的消費税を創設する増税方針も打ち出していた。
 しかし、その後、現幹事長の小沢一郎氏が代表に就任して以来、「選挙で増税を掲げるのは愚策」と封印し、鳩山由紀夫首相も「政治の仕組みが変わるのだから財源は出てくる」といった抽象論を継承した。
 ネックだった安保政策を含め公約の質を高めるチャンスはあった。小沢氏の代表辞任を受け鳩山首相と岡田氏が争った昨年5月の党代表選だ。だが、代表選は極めて短期に設定され政策論争は深まらなかった。

 あのマニフェスト郵政選挙という文脈ではピントがずれていたのだけど、というか、あの当時小沢さんは郵政は郵便を除いて民営化とか言っていたし。

 自民党参院選は存亡をかけた戦いとなる。再生の武器となるのは、奇策でなく、やはりマニフェストだ。次の衆院選を目指し、党内で徹底的にオープンな議論を重ね、参院選で新しいマニフェストの「第1弾」を示さないといけない。

 自民党は逆にナショナルな復古主義みたいの巣窟化するから無理だと思うよ。