“グアムへ全面移設 難しい”

 ⇒NHKニュース “グアムへ全面移設 難しい”

これに関連して、鳩山総理大臣は、26日に行われた民放のラジオ番組の収録の中で、「グアムは候補地の一つとしてはあったと思うし、その可能性を検討すべきときがあったのかもしれない。しかし、現実の中で考えれば、抑止力の観点から、必ずしもグアムに普天間基地のすべてを移設させるということは無理があるのではないか」と述べ、抑止力の観点から、普天間基地のグアムへの全面的な移設は難しいという認識を示しました。また、鳩山総理大臣は、この問題をめぐって閣内の足並みの乱れを指摘されたことについて、「関係閣僚とは、しっかり打ち合わせをして、話すべきでないところは話すべきではなかった。しかし、閣僚それぞれが自分の思いを正直に述べてきたきらいもあった」と述べ、閣内の調整に問題があったという考えを示しました。さらに、鳩山総理大臣は、憲法改正問題への対応について、「心の中には、今考えられるベストな国のあり方のための憲法を作りたいという気持ちはある。必ずしも9条ということではなく、地方と国との関係を大逆転させるなど、議論をすることが非常に大事だ。議会人としての責任ではないかと思っている」と述べました。

 メモ。
 ちょこっとだけ言うと、在沖海兵隊の基本的な存在理由は訓練で、しかも朝鮮戦争時に本土から移転したものだがベトナム戦争的なジャングル演習が想定されている。これにくわえて、沖縄は安い給与の若い海兵隊員にとってすごしやすいというのがある。ただ、これらの部分の役割は終えているとも言える。また、普天間飛行場ラムズフェルドが認識していたように市街地にあり使いづらい。問題は、鳩山さんがぽろっと言ってしまったけど「抑止力の観点」という問題で、これは有事シナリオが関連している。この部分は一部で言われているほど簡単な地政学的な問題ではない。95年時点では米海軍佐世保基地所属の強襲揚陸艦との連携だったが、その後、オスプレイを含めて、海兵隊焼け太りが狙われていた。いずれにせよこのその後の有事シナリオを日本国がどう扱うかということだが、まあ…、民主党にはブレーンはいなかったのかいても失敗したか。あえて話題にされていないので言うのもなんだが普天間飛行場につい焦点を当てて話題になるが、重要なのはキャンプ・シュワブのありかた。