毎日社説 社説:鳩山政権の課題 八ッ場ダム中止 時代錯誤正す「象徴」に - 毎日jp(毎日新聞)

 これに対して利水・治水のため建設費を負担してきた1都5県の知事は「何が何でも推進していただきたい」(大澤正明・群馬県知事)などと異論を唱えている。すでに約3200億円を投じており、計画通りならあと約1400億円で完成する。中止の場合は、自治体の負担金約2000億円の返還を迫られ、770億円の生活再建関連事業も必要になるだろう。ダム完成後の維持費(年間10億円弱)を差し引いても数百億円高くつく。単純に考えれば、このまま工事を進めた方が得である。

 経済的にも得だし、住民や関連地域の合意の歴史があるのに覆す合理性というのが(今後の明白な被害があるとかなら別だが)、私にはよくわからないな。
 八ッ場ダムについていえば、中止となった場合、どのような補償があるのかよくわからない。ダム前提に観光産業など地域産業を計画していただろうし。

 だが、八ッ場だけの損得を論じても意味はない。全国で計画・建設中の約140のダムをはじめ、多くの公共事業を洗い直し、そこに組み込まれた利権構造の解体に不可欠な社会的コストと考えるべきなのだ。

 それはまた議論が違うような。いや全体の見直しはよいけど、それと個別事例を切り離してよいと思うが。
 八ッ場ダムについては、なにより中止が先決というより、まずは凍結するとかできなかったのだろうか。民主党の経緯を見えても、前回マニフェストには掲載されていなかったようでもあるし。
 
追記
 ⇒はてなブックマーク - 毎日社説 社説:鳩山政権の課題 八ッ場ダム中止 時代錯誤正す「象徴」に - 毎日jp(毎日新聞) - finalventの日記

biconcave ダム前提の観光産業(笑) 2009/09/23

 (笑)ってもんでもないと思うよ。別にダムを観光するってことじゃなくて、道路整備などを含めた地域産業ということなのだから。
 それと、この問題の要点を(笑)で済ますのもどうかと思うが。理性的な民主党支持者と思われるbiconcaveさんがべたなブコメ書いてちゃだめだと思うが。
 ⇒群馬・八ッ場ダム建設:中止表明 県政界から戸惑い 市民団体は歓迎 /栃木 - 毎日jp(毎日新聞)

 一方、県を相手取り、ダム建設工事などへの公金支出差し止めを求めている民事訴訟原告団体「ムダなダムをストップさせる栃木の会」の伊藤武晴事務局長(71)は、「私たちは10年前から無駄だと主張し続けていた。ようやく民主党も本気になり良かった」と評価。現地への補償については、「批判されながら計画を推進してきた責任のある国は、高い授業料だと思って払うべきだ。ダム湖を観光資源として期待していた人々がいることも事実で、代替案としての地域振興策の提示も必要」と述べた。

 反対派の思いやりもあざ笑ってしまうことになりかねないし。