朝日社説 3党連立協議―玉虫色合意で禍根残すな

 なんか、こー、理想をぶちあげる人の汚さが滲む感じがほどよく心地よい社説。

 難題は、共通政策に盛られなかった外交・安保政策の扱いだ。インド洋での給油支援やソマリア沖の海賊対策が焦点だが、自衛隊の海外派遣に強く反対する社民党とどのような形で折り合いをつけるか。鳩山首相の基本路線が問われる問題でもある。
 民主党として決して譲ってはならない点が二つある。まず、企業・団体献金の全面禁止だ。国民新党が慎重だが、政権の根本姿勢にかかわることであり、玉虫色の合意は許されない。
 もうひとつは、政権の意思決定は内閣のもとで一元的に行うという原則だ。社民、国民新両党が求める与党の連絡会議は、内閣の意思決定を妨げるものであってはならない。両党には、閣僚や副大臣として内閣に加わり、意思決定に参画する道がある。

 まず、「民主党として決して譲ってはならない点が二つ」に外交・安保政策が含まれていないのが、さすが。
 「企業・団体献金の全面禁止」なんてどうでもいいような話が筆頭というのがグッド。もめるときほど些末な議題で騒ぐべし。
 「社民、国民新両党が求める与党の連絡会議は、内閣の意思決定を妨げるものであってはならない」は要するに、社民・国民を切れということ。