朝日社説 asahi.com(朝日新聞社):社説 2009年8月20日(木)09総選挙に問う―「戦後外交」の呪縛を解け

 何が言いたいのか意味不明な社説だった。おそらく、日米同盟を否定しなくなったので過去の朝日の左派的な論調と整合が付かなくなっているのではないか。
 アフガン戦で英兵が200人死んだというのが、先日テレグラフやガーディアンで話題になっていた。なぜこの戦争をするのかという問い掛けが英国では重たい。米国との同盟、そして、アフガンに関わる英国の歴史というものがあるが、反面では英米は世界の自由交易を支えようと苦戦している。それをNATOに協力してもらいたいと英米は思っているが、NATO諸国は経済やロシアの脅威にままならなかった。米英からすれば日本にもっと貢献してもらいたか、貢献の素振りを見せてもらいたい。豪州はそこを理解していた。実を言えば給油なんて大したことではなく、象徴でしかない。豪州は同じアジア域で日本と対中国の問題も抱えていた。このあたりの英米同盟と同調は、表面化はしないものの、中近東やアジア諸国でも意識されていた。日本への期待と期待できなさ加減と中国のプレザンスが難しくからみあう。
 ⇒Leading us through the long haul - Telegraph

Mr Miliband is also right to highlight the fact that we are part of a 42-nation Nato mission in Afghanistan; too often we are left with the impression that this is a US/UK operation. That the western allies are in this together should be stressed at every opportunity (though we should at the same time be pressing hard for our less committed allies to pull their weight).

 このあたりの感覚が日本ではわからなくなっているのだろう。印象としては、日本は戦後直後より、さらに戦前より、世界のパワーゲームの感覚に疎くなっている。いわゆる軍事の問題のフレームの感性が欠落している。歴史が教えるものはその愚かさが悲劇を生むことでもあるのに。