朝日社説 金大中氏死去―日韓の新時代を開いて

 なんだかよくわからない社説。
 金氏は戦前の日本名では豊田大中さん。李登輝岩里政男さんだったのと同型の位置にあると思う。青年になるまで日本人として生きて来た人だったが、ある日、お前たちは日本人ではないよと言われた。言われて見ればそうかという以外はない。琉球人もまたそう言われたが、自分たちは日本人だろうと思っていた(そう思わなかった人もいた。池宮城秀意や新垣弓太郎など)。朝鮮・台湾・琉球その差は滑らかな差でしかない。そして、内地もまた一丸ではなく、差異は滑らかに浸潤していた。
 金氏には日本人の恩師がいた。恩師が日本人であることは、どういう政治の仕組みであれば、人とのつながりという面がある。まあ、そうでもない面もあると言い出すことが不可能でもないが。