毎日社説 社説:集団的自衛権 疑問残る「容認」の提言 - 毎日jp(毎日新聞)

 自民党衆院選マニフェストで報告書の2類型を許容する方針を打ち出したが、民主党は触れていない。姿勢を明確にしてもらいたい。

 と一箇所「民主党」が出るのだが曖昧。
 実は、この前段の。

 日米同盟は日本の安保政策の大きな柱であり、北朝鮮のミサイルなど脅威が多様化し、国際社会の共同対処が重視されるなど安保環境は変化している。報告書が指摘する2類型が、日米同盟の効果的な維持に必要だとする政治的要請が強くなっているのは事実だろう。また、これらは集団的自衛権行使の限定されたケースにとどまっているとも言える。
 が、疑問も残る。日米同盟の信頼性維持や、米国への攻撃が日本の安全を脅かすというのが軍事的対応を認める理由とすれば、同様の論理で米同時多発テロのような米国への攻撃にも対応すべきだという議論に結びつく可能性がある。実際、北大西洋条約機構NATO)加盟の英国などは集団的自衛権の行使としてアフガニスタン戦争に参加した。

 これを国連で迂回させた形で提言したのが小沢ビジョンだった。
 識者なら誰もが知っている小沢のISAF論が、こうまでタブー化されているのはそれ自体で一種異常事態になっているのだが。