朝日社説 asahi.com(朝日新聞社):社説 2009年6月28日(日)農水省不祥事―政策官庁として出直せ

 地方の農政事務所や農政局の専門官らが農家、農協を訪ね、米麦の在庫や価格を調べる業務がある。3年分を点検したところ、計34人が調査にも行かずウソの報告を繰り返していた。先月には3人の同様の不正も発覚した。
 駐車場で時間をつぶしただけで出張費を受け取ったり、農家への謝礼品を懐に入れたりした職員もいた。「次々と協力を断られ、面倒臭くなった」。職員らはそう話したという。
 コメの生産調整を決める基礎データを集める仕事である。虚偽分はごく一部に過ぎず、全体には影響ないというが、コメ政策に対する信頼を大きく損なったのは間違いない。

 メモ。