アングルはブランデー

 ⇒更迭劇の舞台裏 「けんか両成敗」か「鳩山切り」か (2/3ページ) - MSN産経ニュース

 「総理、ちょっと聞いていただけますか」
 鳩山はブランデーグラスを傾けながらこう続けた。
 「私は総理に出会えて幸せだったし、感謝しています。3年前の党総裁選で総理の選対本部長になるとき、仲間は『総理になれない人を応援したら鳩山邦夫に傷がつく』と言ったが、私はなにくそと思い、麻生を総理にしようと頑張った。だからこの2年間は本当に幸せだった…」
 情にもろい麻生は黙って聞き入り、この夜に2人は日本郵政の一件に深入りすることはなかった。
 だが、鳩山の言動はジワジワと自民党に不穏な空気を広げていった。まず動いたのは元首相の森喜朗、前自民党参院議員会長の青木幹雄の重鎮2人だった。2人は8日夜、都内のホテルで麻生とひそかに会い、こう耳打ちした。
 「鳩山も西川もどっちもどっちだ。けんか両成敗で一両日中に2人とも切れ。党内は何とかする」
 2人に背中を押されるように麻生は9日、西川、鳩山の更迭に向け、一気に動き出した。これに「待った」をかけたのが、麻生の腹心である選対副委員長・菅義偉だった。
 「けんか両成敗ってどういうことですか。鳩山が一方的にけんかを仕掛けているだけじゃないですか。西川さんを更迭すれば自民党は大変なことになる」

 ⇒鳩山総務相更迭:西川氏謝罪で続投案 「同志」に溝(その2止) - 毎日jp(毎日新聞)

 6月5日夜、首相公邸で、極秘の麻生・鳩山会談が行われた。鳩山氏は「私は総理に出会えて、充実して、幸福で、幸せだった。とても感謝しています」と語った。さらに鳩山氏は首相に「大臣をやろうなんてもう思わない。何度も大臣やっているし、飽きた。議員辞めて南国のチョウの収集に行ったっていいんですよ。私はそういう扱いにくい男なんです」とも述べ、高級ブランデーXOを3杯空けた。

 鳩山ブランデー、ポイントはそこかよ。