毎日社説 社説:敵基地攻撃論 ムードに流れず冷静に - 毎日jp(毎日新聞)

 政府は、相手国が日本を攻撃する意図を明示し、燃料注入などの準備を開始するなどの条件の下では、敵基地を攻撃するのは法的に可能との立場を取っている。しかし、日米安保体制を基軸に自衛隊が「盾」、米軍が「矛」を担うという役割分担によって、日本は攻撃能力を持つ兵器を保有してこなかったのが現実だ。

 この段落の混乱を見ると、毎日がこの議論の背景を知っているのかどうかよくわからないが、それにしてもこの問題、寝た子を起こすようなことをするかなという印象が深い。

ほぼ日本全域を射程内に置く北朝鮮の中距離弾道ミサイル「ノドン」は、山岳地域の多数の地下施設に配備され、移動して発射される。燃料注入などを察知して先制攻撃で破壊するやり方は移動式弾道ミサイルには有効でないというのが専門家の見方である。

 まあ、固定式のテポドンは日本の問題ではないというのはそうだし、ノドンのほうが防衛上の問題でもあるのだが。が、というのは、これは実際に戦闘のシナリオを想定すると、日本がどういう立場になるかがわかるだろうと思う。