20代の終わりだったか「お練り」を見に行った

 感動して彷彿とした。
 これはちょっとやだな⇒asahi.com(朝日新聞社):せんとくんとデートかなった 「中将姫」、手つなぎ散歩 - 社会

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死者の書・身毒丸 (中公文庫): 折口 信夫
 お練りのなかで、中将姫は、日輪か浄土か死霊か、いずれその精子を宿して戻ってくる。お練りの仕組みがそのまま「死者の書」に反映している。ある意味で、これは処女懐妊的な光景でもあるが、そのままの神人は生まれない。では、ということが、「死者の書」に問われなくてはならないのだが、そのあたりの解説を読んだことはないと思った。池田彌三郎の注釈にもなかったかと思った。
 中将姫は折口でもあった。そのあたりの問題も議論されてないようには思えた。
 まあ、そういう直感的な見解を議論にまとめ上げるのは難しいだろうが、折口がある程度わかれば自然にわかることでもある。が、吉本隆明などはよくわかってないようではあった。