ちょこっと

 もう憲法について自分が思うことは書いてしまった、卒業、的な感じがするのと、まだよくわかってないなという部分もあるにはあるけど。
 まあ、新味な話でもないが。
 日本国憲法っていうのは、あれ、constitutionつまり、国家の骨組みということで、どういう骨組みかというのを一言でいうと、立憲君主国、ということ。
 だから、君主国というのと、主権在民をどう骨組みすんの? というのが最初の課題になっている。だから、第一章が天皇になっているのだけどね。そのごく基本もわかってないおばかも多くなってきたというか、いや、これずっとわかってないの戦後史でもあるのだけど。
 橋爪大三郎が、天皇はくじ引きで決めたらいいんじゃないの、と以前朝日新聞で提言していて、橋爪ともあろうがなんて頽落しちゃったんだと思ったけど、「皇位は、世襲のものであつて」とあるのにね。ただ、どう世襲するかは「皇室典範の定めるところにより」なので、お家のご事情を形式的に尊重しますよなので、江戸時代でもそうだったけど、天皇家というのは養子縁組おkなんで、別段皇位継承とか問題にもならんと思うが。まあ、このあたりも、ヘンテコな議論が多い。
 このところノーマンの関係の本とか読んでいると、米国は開戦時から日本の敗戦後の計画を組んでいて、ちょっと私も勘違いしていたけど、いわゆる逆コースというのは冷戦の要請というだけの文脈でもないのかもしれない。
 憲法というと9条が話題なるが、あれって、もともとも日本は戦後、G7に入るような経済成長をとげる国とは想定されず、ポリネシア信託統治のでっかいのくらいに想定されていたのだろうと思う。たぶん、フィリピンやインドネシアよりランク下かな。
 実際にGHQ時代に内部で権力闘争が起きるわけで、それをうまく吉田が使ったともいえるけど、うますぎたかもしれない。
 戦後という時代を結果論から見ると、日本はプラザ合意まではなんて幸運だったんだろうと思うし、日本人は賢かったんだなとも思う。
 あと、日本国憲法は普通に民主主義国の規定がしてあるというか、普通に政府の権力のタガというごく普通な代物ともいえるが。