朝日社説 日中の環境協力―脱公害社会へ手助けを : asahi.com(朝日新聞社)

 中国で初めて環境汚染の被害者を法律面から支援するNGO「公害被害者法律援助センター」(CLAPV)は98年に設立された。王さんは当初からセンター長を務める。
 CLAPVは、法律や環境の専門家らでつくるNGO「日本環境会議」と交流を重ねてきた。水俣病四日市ぜんそくなど四大公害訴訟に取り組んだ弁護士らの経験や教訓が生かされたのだ。誇るに足る環境協力である。
 中国側から「内政干渉」といった反発を受けることなく、環境汚染を解消する方向へ中国の政策を誘導するのは難問だ。日中NGOの交流は、それを解く手がかりの一つだろう。
 王さんによると、中国政府が把握する環境被害の苦情や訴訟の件数は00年以降、毎年25%ずつ増加している。環境汚染に対する住民の意識の高まりがうかがえる。日本の公害被害者が自らの経験を伝える意義は、これまで以上に大きくなるに違いない。

 ちょっと言葉に詰まるな。