朝日社説 15兆円補正―大盤振る舞いが過ぎる : asahi.com(朝日新聞社)

 おや、そう来たか。これ、麻生さんなかなかやるじゃないかと私は思っていたが。

この結果、すでに決定ずみの対策も合わせると、今年度の財政出動はGDP比3〜4%程度となる。超大型景気対策をとっている米国や中国とも肩を並べるような水準だ。いくら深刻な経済危機に直面しているとはいえ、先月成立した経済対策の予算執行が始まったばかりの段階で、これだけ大規模な追加対策が必要だったのだろうか。

 経済政策というのは成功すると間違った批判は忘れられてしまう。今回の事例では、まだ少ないんじゃないかという気もするので、そこで政策が逸れたとき、朝日のこの提言はねじれて当たっているような具合になるのだろうか。

 政府案では、今年度の新たな「国の借金」(新規国債発行額)は空前の43兆円超となる。不況による税収の大幅減が見込まれるので、さらに膨らむだろう。新規の国債発行を極力抑え、主要国最悪の財政状態を立て直そうとする財政再建路線は挫折した。「11年度に基礎的財政収支を黒字に」という旗を麻生政権は降ろしてはいないが、実際には葬り去ったも同じだ。
 消費刺激型の景気対策は、将来の需要の「先食い」でもある。そのために政府が借金するのは、子や孫の世代へ「負担のつけ回し」になる。一時的に景気刺激効果があっても、長い目でみればマイナス面が少なくない。

 このあたりはけっこう端的に間違っているよの部類か。率直にいえば、ここで日本経済を沈没させて老人保証をあつくしていくと子や孫の世代へ「負担のつけ回し」どころではないのだが。

 米オバマ政権は大規模な景気対策を打ちながら、任期4年で財政赤字を半減という目標も掲げた。いばらの道ではあろう。だが、将来世代に対し責任を果たすことも、政治の役割である。

 オバマ幻想を持っているからそう見えるのだろうけど、この部分はすでにほころびが見ていると思うが。