朝日社説 企業献金禁止―民主党は本気を見せよ : asahi.com(朝日新聞社)よ

 動機はともかく、企業からのカネを断つことが実現するのなら、これまで政官業の癒着や腐敗の数々をいやというほど見せられてきた国民は歓迎するに違いない。

 国民は歓迎しちゃうんだろうか。私は歓迎しないね。官僚が強くなるばかりだ。
 何度目かになるけど⇒政治とカネの本当の話(1) (田中良紹の「国会探検」)

 アメリカには個人献金もあるが企業献金もある。日本ではオバマネット献金を集めた話ばかりが伝えられているが、オバマを勝たせたのはウォールストリートの企業献金だと私は聞いている。政治献金は透明性が大事であって、裏金は問題にすべきだが、表に出ている政治資金で捜査機関が政治の世界に介入する事は民主主義国では許されない。そして金額の多少を問題にする国も民主主義国家ではない。それを問題と考えるのは、政治に力がつくと困る「官僚の論理」である。これを私は「民主主義」と対立する「官主主義」と呼んでいる。「小沢代表の金額が突出して多い」と問題にするのは官僚か、その奴隷に成り下がった政治家とメディアだけだ。

 もう一つの社説もだけど、今日の朝日は私にはけっこう醜悪というか、官僚の奴隷に成り下がったメディアのようには見えるな。
 
追記
 ⇒はてなブックマーク - 朝日社説 企業献金禁止―民主党は本気を見せよ : asahi.com(朝日新聞社)よ - finalventの日記

kenkido 後日の昭和天皇の記事からも、また、いざとなれば民主主義は日本人に不可能だの、政治は汚いなどと口にして、身独り清く賢いに逃れるを腹の底に用意している人で、・・・この世は似せものがとかく幅を利かす。 2009/04/12

 「身独り清く賢いに逃れるを腹の底に用意している人」はたぶん私を指して、ゆえにこれはネガコメのつもりなんだろうと思う。まあ、それはそれでよいのだけど、実は、こうして「腹の底に用意して」いない清廉潔白な人間、さらに、「似せもの」ではない本物を求める政治的な心情がここで表現されている。これがまさに天皇を求めていく心性だということに気がついていない典型なのだ。政治というのは言説の合意の上で最低の綱領的なところで進めていくものだが、こうした心性は、特定の人を信じる信じないという枠組みにもっていく。そしてその「信」が何を意味するかといえば、田原坂なのだ。