花曇り

 天気は徐々によくなりそうだ。それなりに温かい日になるだろう。花は近所に満開だが少し遠くの花や、思い出の花を見たいようにも思う。夢は見たが、朝方音楽を聴いているうちに忘れた。昨日、自分の内面の部分は年を取ることができないものだと書いたし、それはよく書いていることでもあるが、実際の現実若い人が自身をそう感じる部分とは違うだろう。単純なところで性の圧倒的な身体的な衝迫といったものはない。逆にそうではない痛みのようなものはあるが。というあたりと、そうはいっても年相応の老醜というのは人を老いさせるというか、老いに閉じ込めるだろうし、親族的な親近感の対応のなかでその老いの役割を担わされるだろう。昨日録画で見た、コンカツリカツだが、松坂慶子が40近い娘を持つお母さん役をしていた。ふっくらとオモニというふうではあったが、おかあさんという意識が彼女にあるあろうか。実年齢はとみると52年生まれなので56歳か。ああ、やはり62歳の設定は無理があるか。いずれにせよよい役者さんだが、あのようにおかあさん見えるおかあさんというのは、ある幻影なのだろう。自分が50歳にもなってみて同年の女を見渡してみると、ああいうものが「母」であったのかとは思う。その意味で、「つばさ」の母は、よい描き方をしている。