朝日社説 拉致と爆破テロ―北朝鮮の非道を思い知る : asahi.com(朝日新聞社):社説

 最近朝日新聞社説の論調が変わったな。以前ならこの切り出しだと最初はガス抜きだが全体構図としては北朝鮮や中国への擁護に終わるというレトリックだったものだ。そしてそれにはそれなりの政治屋的なテンションが文章に走っていた。しかし、そのこわばりも抜けている。
 大韓航空機事件は率直にいえば日韓の左派的な勢力がこれは韓国政府の自作自演だ説を説いていたものだった。朝日がどのくらいそれに加担していたかちょっと調べ直したいような気もする反面、そこまで朝日を叩くことでもなかろうかと曖昧な気持ちになる。
 ⇒極東ブログ: 少女コマンドーまゆみは16年前に言っていた
 「北朝鮮」とすら口に出して言えない時代があった。日本にである。西原理恵子はそのギャグでボツを食らった。が、彼女はめげなかった。彼女が正しかった。ブラよろの作者も北朝鮮ギャグのようなものを編集で削られた。どれだけマスコミは自己統制をしていただろうか。言論者というかいちおう言論者というかのなかでこうした薄気味の悪い統制に戦ったのは、私が覚えているのではウォルフレンと小林よしのりであった。それだけでも彼らは偉いなと思う。