東京地検特捜部の、お・し・ご・と

 2009年2月10日(リンク切れ)⇒asahi.com(朝日新聞社):西松建設、前社長が匿名献金システムを構築 裏金事件 - 社会

主な支出先は、自民党二階派政治団体民主党・小沢代表の資金管理団体などだった。

 途中経過⇒西松建設裏金:自民「国政協」、西松本社住所を収支書に OB団体、献金隠れみの - 毎日jp(毎日新聞)

 準大手ゼネコン「西松建設」(東京都港区)がOBの政治団体新政治問題研究会」(新政研、解散)を隠れみのに違法な企業献金をしたとされる疑惑で、自民党政治資金団体国民政治協会が新政研から献金を受けた際、政治資金収支報告書に新政研の住所として西松建設の住所を記していたことが分かった。

 新政研と「未来産業研究会」の二つの政治団体は、西松前社長の国沢幹雄被告(70)=外為法違反で起訴=の指示で95年と98年に同社OBが設立。06年の解散までに、小沢一郎民主党代表や森喜朗元首相らの政治団体に計約4億7800万円を献金していた。
 新政研などでは、西松の一部社員から会費を集めた後、会社側が賞与に上乗せして補てんしていたとされ、献金は事実上、違法な企業献金だった疑いが持たれている。

 今ここ⇒asahi.com(朝日新聞社):小沢氏側団体捜査へ 西松建設献金巡り規正法違反の疑い - 社会

 国内外で多額の裏金を作っていたとされる準大手ゼネコン「西松建設」(東京)側の政治献金に絡み、東京地検特捜部は3日までに、政治資金規正法違反の疑いがあるとみて、小沢一郎民主党代表側の政治団体を捜査する方針を固めた模様だ。

 両団体の04〜06年の政治資金収支報告書によると、小沢代表の資金管理団体陸山会」は、新政治問題研究会から1100万円、未来産業研究会から300万円の計1400万円の政治献金を受けた。さらに、小沢代表が代表を務める政党支部民主党岩手県第4区総支部」は、新政治問題研究会から700万円、未来産業研究会から300万円の計1千万円の献金を受けている。
 西松建設の子会社「松栄不動産」(東京都港区)でも01年から03年までの間に小沢代表側への献金があった。政治資金収支報告書によると、旧自由党政治資金団体改革国民会議」に300万円、小沢代表の政党支部に300万円となっている。

 ちなみに大筋⇒西松建設&キヤノン事件で狙われた大物政治家とは? : 日刊サイゾー

 当局の狙いはハッキリしている。特捜部が昨年11月下旬に西松建設本社など約20カ所を一斉捜索したとき、その中に、同社OBがつくった2つの政治団体が含まれていた。西松の裏金が政治団体を通じて政治献金へと"マネーロンダリング"され、政界にバラまかれていたとみているのだ。
 これらの政治団体は国会議事堂そばに事務所を構え、政界とのパイプを誇示していた。実際、その献金先を見ると、自民党二階俊博氏率いる「二階グループ」を筆頭に、高村正彦元外相、そして森喜朗元首相といった派閥の領袖クラスが並んでいた。さらには、民主党小沢一郎代表やその側近である山岡賢次国対委員長にも多額の献金が渡っている。「もらった政治資金が裏金から捻出されていたことを議員側が認識していれば、少なくとも政治資金規正法違反に問われる可能性がある」という法律の専門家の指摘もある。
 政治資金規正法違反は、ワイロをもらう収賄よりも微罪だが、それでも当局による家宅捜索を受ける容疑になり得るという。「いつ解散総選挙があってもおかしくないタイミングだけに、自民・民主のどちらの議員に踏み込むか。やられたほうは計り知れないダメージを受けかねない」(政治部記者)というから、西松建設事件が与野党をいかにヒヤヒヤさせているか想像がつくだろう。

 東京地検特捜部って、よくやるよ。