日経春秋 春秋(3/3) 秋

「今日は、かく思(おぼ)すことのある人は、御禊(みそぎ)し給(たま)ふべき」つまり「何か心配なことがある人はお祓いをしなければならない日だ」と聞かされた光源氏が、身の災いを移した人形を舟に乗せて海に流す。

雛祭りの元の禊ぎの起源をたどると、青々と萌(も)えだした草を踏んで厄を払う「鞜青(とうせい)」に行き着くという。

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日本の呪い―「闇の心性」が生み出す文化とは (光文社文庫―光文社ノンフィクション文庫): 小松 和彦
 ちょっと思い出した。