朝日社説 景観の価値―鞆の浦架橋で試される : asahi.com(朝日新聞社):社説

 これもほとんど関心のない話題だが、そもそもポニョにはその意図が多少なりあったような話も聞く。
 景観についてはよくわからない。私は50歳になってしまったし、そして30代から40代事実上東京にいなかったし云々、このところ懐かしい風景を探しに東京や郊外の街を散歩することがある。ここに山桜の見事な樹があったのにない、というとき、じーんと泣きたいような気持ちになり、そして山桜の霊とでもいうようなものを少し感じた。人間にあの桜の木を切る権利なんかあるわけないだろうと思うが、それを守ろうとした人が死んだということかもしれない。反面、変わらぬ銀杏を見ると、その変わりのなさにまた泣きたいような頼もしいような気持ちもあった。