今日の一冊 「坊っちゃん」夏目漱石

 ⇒江川達也さんの私の1冊「坊っちゃん」夏目漱石 | NHK 私の1冊 日本の100冊
 意外に面白い番組だった。もしかするとNHKのこのシリーズでもっともよく出来た出来になるかもしれない。
 江川が、自分だけがこれを理解できたという思いをなんとか伝えてようとしている熱意がよかった。
 高島俊男先生も漱石は「坊ちゃん」が傑作であとはつまらないと言い切ってみせたが、先生一流の批評としてもそういう面はたしかにある。
 坊ちゃんの世界は、なんというか、コミカルな学童向けの文学のように見られているが、実は、現代日本とまったく変わっていない。それはそれだけで大きな批評というべきものだし、江川はそこをけっこうマジに受け止めていたようだった。
 青空文庫図書カード:坊っちゃん

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坊っちゃん 1 (1) (ガンボコミックス 1): 夏目 漱石, 江川 達也
 なんだこのプレミアムはとも思うが。