毎日社説 社説:イスラエル 中東和平を大事にする政権を - 毎日jp(毎日新聞)

 スルーしていい社説なのだが。

 「安全」を重視するあまり、対パレスチナで強硬さを競い合う選挙になったのではないか。その好例は極右政党「わが家イスラエル」の躍進だ。アラブ系住民にイスラエルへの「忠誠」を求め、従わない者には市民権を与えないとする政策は過激である。同党はバラク元首相の労働党をしのいで第3党に躍り出た。
 イスラエル国内でアラブ系住民が増え続けることへの危機感の反映だろう。アラブ系を排斥する一方、国際社会が「和平への障害」と憂慮するユダヤ人入植地の建設は続ける。それが極右政党などの主張であり、こうした勢力との連立が新政権を強硬にするのではないかという懸念がある。

 ここが大きな問題。以前も書いたし、批判もされたけど、私はイスラエルというのは中長期的にアラブ人国家になると見ている。
 というか、なぜイスラエルのアラブ人がいるのかについて、多くの日本人は知らない、というか、じゃあ、私が知っているのかと問われそうだが。が、これは、民族問題でも宗教問題でもないと思う。じゃなんの問題かというと政治問題(というか地方権力問題)。ちょっと飛躍するように聞こえるかもしれないけど、イスラエルを取り巻くアラブの民主化のネガになっている部分がある、から、アラブを民主化してその国家を開いていくとこの問題には別の道が開ける(民主主義国家間には事実上の国境はなくなる)、のだが、アラブが非民主化されていることのメリットを世界が享受しすぎるし、そのケツを米国に押し付けすぎる。米国の石油は北米・南米で補えるし、南米を切っても北米で補える、といった新モンロー主義が米国に台頭してきたら、たぶん日本は終わる。まあ、それで終わってもしかたないというか別の始まりはあるかもしれない、東北第五省とか。