日経春秋 春秋(2/7)

うまく操れば便利この上ないのに、使い方を一歩誤れば惨禍にもつながる。思えば、ネットという道具は人類がかつて得た「火」と似ている。ならばそれを扱うルールとマナーを、家庭で学校で社会で身に付けていくしかない。ブログを炎上させた人たちも、後味の悪さは燃焼もさせられず抱えていることだろう。

 違うんですけどね。
 このあたりは、ITに対するある種の感性がないと通じないのだろうけど。
 これはテクノロジーとそのマネージメントの問題であって、エシックの問題じゃないんですよ。
 そもそもブログが炎上するというのは、バグなのな。
 ただ、それがバグと気が付くかどうかというのは、空気みたいのがあって、その空気操作はITを使えない旧勢力のほうが強いというか、それなりの強みが旧システム側にある。
 だからこそ、新しいシステムと新しいマネージメントが必要ということ。(でもその話はほんと通じないのな。)
 というか、「たちの悪い批判や中傷」というのをしたい人をどんどん後ろに置いていく速度が必要になる。
 ただ、この速度もまた諸刃の剣ではあって、IT全体のリテラシーがもたらしうる恩恵からも取り残されてしまう。