読売社説 海賊対策新法 武器使用権限の拡大が肝要だ : 社説・コラム : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

 重火器で武装した海賊を相手にするのに、これでは効果的な取り締まりができないばかりか、自衛官を危険にさらしかねない。
 他国の海軍と比べ、海自だけが不自由な権限しか与えられないまま、危険を伴う任務に従事する事態は本来、避けるべきだ。
 海賊取り締まりの実効性を確保するためには、武器使用権限の拡大が肝要である。

 具体的な弥縫策を積み上げるしかないのだろうと思う。
 マラッカ海域問題への日本の対処は、結果的に国際的にも評価されるようになった。平和憲法を堅持する日本の面目躍如とまではいえないにせよ、ああいうところで日本の底力と善意は世界に通じる。ソマリア海域の件でも出遅れたし弥縫策はしかたないのだから、あとはシステム的な貢献をして20年後に、世界の国から日本が評価されるような策を進めるべきではないか。