読売社説 ビザなし交流 ロシアは国際信義を守れ : 社説・コラム : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

 歯舞、色丹、国後、択捉の4島は日本固有の領土だ。本来、日本人が自由に往来できるはずの土地である。「平和条約締結までの間、相互理解の増進を図る」ことがビザなし交流の目的だ。

 これが日本を代表する新聞の社説なんだからその外交センスのなさに呆れるな。
 ⇒ムネオ日記2009年1月30日(金) : 2009年1月 - 鈴木宗男ランド ブログ by宗援会

 人道支援北方四島に向かった船がロシアから出入国カードの提出を求められ、中断となってしまった今回のビザなし交流について、新聞各紙がそれぞれ扱っている。
 日本外務省は、出入国カードを出せば「北方領土をロシア領と認めた」ことになると言うが、そうだろうか。ビザなし交流でパスポートの携帯やビザ(査証)は不要だが、税関申告など外国に入る時と同じ手続きを必要とし、外務省はそれに従っている。日ロ両国にとって、北方領土は係争地域であり、話し合いで解決することゴルバチョフエリツィンプーチン、メドベージェフの各大統領は首脳会談等で担保し、文書にもなっている。出入国カードを出せばロシア領土と認めたことになると外務省が言うのなら、これまでの宣言、約束、声明に基づいて、北方領土問題を解決するという日ロの最高首脳の約束は何だったのかと言いたい。
 昨年10月20日、ロシア外務省の在ユジノサハリンスク外交代表のウラジミール・ノソフ氏が根室市での記者会見で述べているように、昨年10月から「来年からはビザなし交流でも出入国カードが必要ですよ」との話がロシア側からあった。
 私は昨年10月、12月と質問主意書を出し、確認を求めたが、外務省の閣議決定による答弁書では「正式な話でないのでコメントする立場にない」といったものだった。昨年中に確認し、外交ルートで円満に話し合う機会をみすみす無視してきたのは日本の外務官僚である。このことを読者の皆さんには、良くわかって戴きたい。
 民族の悲願である北方領土問題解決に責任がなく、意欲が沸かないのなら、ビザなし交流もやめた方がいい。国民の税金を無駄遣いすることは許されない。このことを厳しく指摘しておきたい。