朝日社説 大学生の学力―まず入試から考える力を : asahi.com(朝日新聞社):社説
昔駅弁、今コンビニ――。そう皮肉られるほどに、日本の大学は数多い。
フィリピンと同じくらいではなかったかな。ということは人口比で見たら、フィリピンのほうが多いのでは。
大学が「広き門」となることで浮かび上がってきたのが「分数のできない大学生」と言われる学力低下の問題である。文部科学省の06年度の調査では、中学、高校の補習を実施している大学が全体の3割に及ぶ。10年前のざっと4倍にのぼるという。
いくら大学が増えても、受験生は一握りの有名校に集中しがちだ。その一方で、私立大の半数が定員割れという現状では、学生を絶対評価ではじくだけの余裕がないところが少なくない。
受験生が集中しても入れる学生は少ない、というのは別に問題でもないと思う。大学間に学力の格差があるのも別に問題でもないと思うが。
もちろん大学のカリキュラムには工夫が必要だ。だが学力の質を変えるには、まず大学の入試問題を、暗記型から思考力を試すものに変えることが先決ではないだろうか。
またこの話なのだが、学力の質ということでいうと、最近は大学のようすがわからないけど、自分の経験からすると演習が少なすぎるんじゃないかな。私は英語の教科書でも学んだけど、演習が多くて辟易としたものだった。
生きるための知力をどう育てるのか。大学が知恵を絞る時である。
大学というのは官吏養成でなければ私学か地域に所属するものだから、つまり私学の理念か地域住民の意向によるというだけではないか。