本質かもよ

 ⇒恋は悪質
 では、カラオケ。

どうして どうして僕たちは
出逢ってしまったのだろう
こわれるほど抱きしめた
 
どうして どうして私たち
離れてしまったのだろう
あんなに愛してたのに
 
どうして どうしてできるだけ
やさしくしなかったのだろう
二度と会えなくなるなら

 恋の真実性が、人生と世界の真実性を打ち破るように、人間はしくまれているんだと思いますよ。

ありふれた日常が急に輝きだした
心を奪われたあの日から
孤独でも辛くても平気だと思えた
I'm just a prisoner of love
Just a prisoner of love

 たぶん、そうした本源性みたいなものは、死を乗り越える装置として脳に仕組まれているんだと思いますよ。
 それはそれとして。
 老いというものは、そこを裏切ること。
 (そうでない老いもあるけど。)
 死を乗り越えていく恋みたいなものから、無残に取り残されて、なお生きる意味があるとすれば、それはなんだろうと問うことが老いることですよ。

遠く遠く離れていても
君が泣いた時は会いに行くよ
 
どんな時も 会いに行くよ

 なんとなくだが、老いていくと、死の向こうに、あるいは死の向こうから、会いに行くという情感は生まれる。