朝日社説 竹崎新長官―国民と共に歩む最高裁を : asahi.com(朝日新聞社):社説

 こういう社説もありだろう。というか、よい着眼だと思う。

 さらに、憲法の番人である最高裁のトップとして重要なことは、時代の変化の中で、新たな憲法判断や判例変更をためらうことなく行うために最高裁大法廷を積極的に開くことだ。
 島田前長官の下で大法廷は今年、結婚していない日本人の父とフィリピン人の母の間の子どもが日本国籍の確認を求めた訴訟で、「国籍法の規定は、法の下の平等を定めた憲法に違反する」と判断した。土地区画整理事業の取り消しを求めた訴訟では、計画段階での提訴を認めなかった42年前の判例を変更し、行政訴訟の門戸を広げた。

 ここは微妙なところだ。「最高裁大法廷を積極的に開く」べきかは私にはよくわからない。しいていえば、法というのは社会に寄り添わないといけないので早急な改革に繋がることは避けるのが基本だ。ただ、社会が早急に変わるときにはという問題もある。
 国籍の問題については、「島田前長官の」という文脈で捉えるのはどちらかといえば間違いで、ただ、司法は司法の動きをしているだけと考えたほうがよい。
 このところ、司法の動きはそれなりに活発化している。世代代わりがあり、より緻密な頭脳が機能しているのではないかと思うというか、日本を変えている。静かな革命ともいうべきかもしれない。むしろ、それへの期待とのズレから司法のほうが困惑しているようにも見える。