人間到る処青山あり

 カンゴロンゴが微妙におかしい。
 それはそれとして。
 ⇒人間到る処青山あり : NHK 世直しバラエティー カンゴロンゴ | これまでの放送

「人と人との間には、目には見えないが、美しい青い山があります。」
「その言葉は、願いの言葉です。『人と人との間には、いつもみずみずしい青い山があってほしい』という、人間の希望の言葉です。不思議なことに、人間が希望をもつと、青い山は、たしかに現れる」

 という話で、おいギャグにしてもそれは違うだろと思ったけど、僅かに死所ということはちらと解説で触れていた。
 ネットのほうではきちんと触れている。

「人間到る処青山有り」は「故郷にこもらず、外の広い世界に出てゆこう」という意味です。
出典は江戸時代の僧、月性(げっしょう 1817年〜1858年)が若いときに書いた漢詩です。
男児 志を立てて郷関を出ず
 学 若し成る無くんば復た還らず
 骨を埋む 何ぞ期せん墳墓の地
 人間到る処青山有り」
(ダンジ、こころざしをたててキョウカンをいず。ガク、もしなるなくんば、またかえらず。ほねをうずむ、なんぞキせんフンボのチ。ニンゲンいたるところセイザンあり)
 
この詩の意味は「わたしは、学問をきわめるため、これから遊学の旅に出る。男たるもの、志をとげるまでは、故郷に戻らない。旅先で死んでもかまわない。人の世のなか、どこにでも、骨を埋めるにふさわしい『青い山』があるのだから」というもの。

 月性は日本人なわけだけど。
 この墳墓の地というのは、日本人にはちょっと通じがたい感情がある。というか、沖縄で暮らして、むんちゅう墓とか見ながら華人の思いというが少しわかったというか、蒋介石の思いとか。墓が台湾の地に着かないように浮かしてある。
 逆に死者の墓を暴くという発想もそこから出ている。
 蒋介石訒小平も散骨を望んだ。墓で安住できないことをよく知っていた。
 カンゴロンゴの話に戻ると、女ができてそこが死所という洒落気も込められているのだろう。