朝日社説 前空幕長―「言論の自由」のはき違え : asahi.com(朝日新聞社):社説

 間違っていると思うよ。でも、もういいやという感じがする。若い自衛隊員がブログも暢気に書けない時代がきても、それもまたかつてのように日本人の選択だろう。
 思想の自由とは、実際には、自分が受け入れがたい思想に対する許容性を示すものだ。もちろん、思想の対決というのはあってもいい。それこそが自由だからだ。
 今回の一連で、私はいろいろとばっちりを受けた。苦笑というよりやるせない思いがしたのは、私が右派でありそのような史観を本音で持っているからに違いないという思い込みによる罵声だった。予想はしていたし、そこで罵声を受けなければ、およそ自分が受け入れがたい思想に対する許容性たりえない。
 典型的なものは、では公務員がビラ配りしてもよいのかというものだった。まるで私がそれに反対しているかのような前提があった。私は公務員がビラ配りしようが政治活動しようがまったくかまわないと思っている。私の思想の一貫からすれば当然の帰結だが。なぜそんなこともわからないのかと言えば、なにか反例を挙げるのかもしれない。たとえば、実際にはそれを否定した判決を支持したではないか、とか、マンションのビラ配りに反対したではないか、と。前者については、私はただ一市民として司法判断を尊重するという以上はない。後者については、マンションのセキュリティを超えてまで配るのはいかがなものかというくらいだ。そのセキュリティのない公共住宅についてはわからないし、原則として公務員がビラを配ろうが自由だと思っている。だが、けして通じはしないし、率直にいって、そういう揶揄をして人をとにかく貶めると決めた者は何も聞きしないだろう。
 

追記
 ⇒はてなブックマーク - 朝日社説 前空幕長―「言論の自由」のはき違え : asahi.com(朝日新聞社):社説 - finalventの日記

2008年11月12日 Desperado 懲戒でも分限でもなく防衛大臣による単なる任免権の発動なのに憲法論議になってることが理解できない。裁量の問題です。なぜそれがわからないのでしょう。

 ああ、私についていえば、それはわかってますよ、半分くらいというべきかな。
 この文脈ね。
 ⇒http://d.hatena.ne.jp/finalvent/20081102/1225582423#c1225625518
 ⇒due process (1) - おおやにき
 ただ、あと半分があって、「なぜそれがわからないのでしょう」の主語が多分に日本社会なのだということが、この問題の大枠だろうと見ているからです。そしてその大枠の位置で、憲法がどう機能するべきなのかと考えているからですよ。
 このあたりは自分なりに言い尽くしたので、理解されなければそれはそれで限界かなとは思っていますが。

2008年11月16日 Apeman 毎度おなじみほのめかしで被害者を装うメソッド

 Apemanさんにはekkenさんとは別の意味で通じるってことは全然ないんだろうな。「自分が受け入れがたい思想に対する許容性」とかおよそナンセンスに思っていらっしゃるのかも。
 ちなみにApemanさんご一同どうかしてるよ⇒2008-11-02 - 捨身成仁日記 炎と激情の豆知識ブログ! コメント
 「こんな憲法をバカにするヤカラを、こともあろうに憲法持ち出して擁護するような論を展開してみせる」ことは正しいことだよ。憲法をバカにする人も憲法で守られる。