産経社説 【主張】読書週間 本好きの子供に育てよう - MSN産経ニュース
かつては、通勤・通学の電車内で小説ばかりでなく難しい学術書に読みふける人々が珍しくなかった。それがいつの間にか漫画に変わり、今は音楽を聴くか携帯電話とにらめっこ、あるいは電子ゲームに興じる人が急増している。
そうとばかりでもないと思うが。あと、昔の「難しい学術書」というのは大半が日本語として意味不明、よく読んだらナンセンスというのが8割かな。
人は自らの日常から得る経験知はごくわずかだ。核家族化や仕事の都合で一家が顔を合わせる団欒(だんらん)の機会も減って、祖父母から父母へ、父母から子へと当然伝わるべき経験知も、すんなりと継承することが難しくなっている。
Wii Musicよいですよ。リモコンとぬんちゃくをもう1セット。
残念ながら、今の小学校の漢字教育は、子供によい影響を与えていないのではないか。例えば芥川龍之介の「蜘蛛の糸」や「杜子春」も読めない。
まあ、読めないかな。ただ、あれ読むというより読み聞かせるというタイプの話なんですけどね。
幼児期こそ漢字の吸収力が大きいことを究明し、実践した石井勲の石井式漢字教育の先例もある。幼児期に漢字に親しむための工夫をしよう。
石井勲の石井式漢字教育、私は実は、石井先生が公文に取り入れられてしまう前の論文とか読んでいたし、小規模追試みたいのもやったことある。まあいろいろ思うことがある。半可通の人はいろいろ言うだろうなと思うが。
普段から読書習慣を持っている人には、読書週間といっても今更という思いがあろう。今年は源氏物語千年紀でもある。いつもの読書のジャンルとは別に、古典に目を向けてみるのも一法ではなかろうか。口調のよい古典を朗読してやることも、子供たちによい影響を与えるであろう。
源氏物語は現在の女性週刊誌と似たようなもの、とまでは言い過ぎだけど、不埒な話ですよ。
今NHKでやっている星新一の映像リメークものがよいですよ。あれ小中学生に授業で見せればいいのに。あと、NHKの10ミニッツというのもけっこうよいですよ。
書籍にこだわらず、メディアを有効に使うことかな。NHKの5分10分ものの教育コンテンツをDSで使えるようにすればいいのにね。
まあ、言うだけ無駄だけど。
追記
これね⇒10min. ボックス|10minボックスは中学・高校での学習に活用していただくための番組です。
追記
⇒404 Blog Not Found:まずお前が読め、お前が!
どっちも不正解。今時のご老体は青空文庫も知らんのですかい。どっちも収録されてまっせ。
で、いずれもルビがふってある。これならまだ漢字があまり読めないうちの7歳弱の次女にも読める。
弾さんらしい。
「読む」というのはルビを読むってことじゃないよ。
それに青空文庫なんかリーダーのクライアントにまともなものがないよ。
私が読み聞かせといったのは、こういうのが念頭にあった。
こういうの⇒芥川龍之介 加藤武『杜子春』|新潮社
加藤武の朗読を聴いてごらん。感動するから。そしてこういうふうに子どものに読み聞かせさせなきゃいかんよということ。
青空文庫が糞だとは微塵も思わないけど、子どもが触れる文化的なインタフェースじゃじゃないんだよ。
で、読むというのはだね。
三途の河や針の山の景色が、丁度覗き眼鏡を見るように、はっきりと見えるのでございます。
この光景がきちんと脳裏に浮かび、その含みを理解するということなんだよ。
だから、蜘蛛の糸を読ませる前に、現代の子どもなら、これを読ませておく必要があるよということ。
かいけつゾロリのじごくりょこう (ポプラ社の新・小さな童話―かいけつゾロリシリーズ (190)): 原 ゆたか |
文章っていうのは、漢字が読めればいいってもんじゃない。はらゆたかみたいな人がいないと文化は再創造されないんだよ。そしてそれは大人の役割なんだということ。