毎日社説 社説:メラミン検出 「食の安全」が崩れてしまう - 毎日jp(毎日新聞)

 次に食の安全を確保する抜本的な対策だが、検査体制を再構築し、検査項目も見直してもらいたい。来年度、食品衛生監視員を50人増員する予定だが、問題は検査の中身だ。これまでメラミンは「食品に使うものではない」として検査対象になっていなかった。残留農薬やカビなどの細菌の検査が中心だったが、それだけでは不十分なことが明らかになった。
 「有害物質は食品には使われていないはず」という性善説に立って行ってきた検査のあり方を見直す必要がある。膨大な種類がある化学物質をすべて検査せよなどとは言わないが、検査内容の洗い直しは必要だ。食料自給率が低く、食品を輸入に頼る以上は必要な費用をかけて検査を充実させることが必要だ。

 メラミンの毒性は低いから暢気に構えていたというのはあるけど、米国で事件を起こしていたのだから対応すべきだったというのもある。この手の問題は大過がなければ漸進的に対応するしかない。