意外とむずかしい問題かな

 ⇒天漢日乗: 佐々木俊尚『ブログ論壇の誕生』文春新書→商業出版や商用サイトが個人blogを引用しても連絡してこない件

佐々木さんは忙しいんだろうけど(凄い数の講演をこなしているらしい)、他人のblogをタダで見て原稿料を得ているんだから、最低でも、掲載月には、参照したblogにはメールで一言挨拶しておけばいいのに、と思う。
ちなみに拙blogが、なにかに引用されて挨拶が来たことは、ある美術雑誌から一度だけあるが、それ以外は、商業誌や商用サイトに引用されても、何も言ってよこしたことはない。ネットで飯を食ってる年月が長い日経BPアスキーでもそうだ。

 新聞と各種雑誌みたいな関係というか、その他雑誌と取材対象みたいな関係だと、それほど不思議ではないんだけど。けどというのは、天漢さんのいわんとする感覚みたいのはちょっとわかるところがあって、意外とむずかしい問題かな。

「出典を明示する」そして「商業出版や商用利用の場合は、著作権者に連絡を取る」って普通のことだと思ってたんだけど、blogを利用した出版や商用サイトでは、どうもそうじゃないらしい。

 原則からすれば、それなりに出典が明記されているし、商業出版とはいえ、それが利益の源泉ではないので、この本については問題にならない、というのはあるだろうけど。

既存の出版メディアは、多分
 blogなんて「活字」より下の位
だと思ってるんじゃないかな。だから、商業出版や商用サイトでは、個人blogは勝手に引用してもいいし、引用しても連絡を寄越さないのが当たり前と考えているフシがあるのではないか。

 そのあたりは過去のメディアの慣行もあるのだろうけど、いわゆる「目線」的な意識の問題はあるかな。