日経春秋 春秋(9/21)

国民目線だか消費者目線だかも、大臣、次官の座を失った2人にとっては、ちょっとしゃがんでみました程度のことだったに違いない。その目に映ったのは、「役所に責任もないことでじたばたする消費者」の姿なのだろうか。そんな目にいくら見られても、励まされた、守られたと思うお人よしなどいやしない。

 いつからこんなに「目線」が問題になったんだろ。
 それってただのルサンチマンじゃないのか。
 ついでに。

将棋の谷川浩司9段が若き日に敬愛する大棋士升田幸三と食事をした。その席で「谷川の将棋は全部見ている」と言われたという。史上最年少の21歳で名人になった才能あふれる青年は、升田が注目してくれることが大変うれしかったと振り返っている。

 今の若い子は升田幸三知らないんじゃないかな。
 
追記
 国民目線の由来⇒ザ・選挙/福田首相が内閣改造 国民目線で「安心実現」を目指す
2008.8.1

 昨年9月、総理大臣就任以来、今までの政治や行政のあり方を国民本位のものに変えていくということを思いながら、国民目線での改革を推し進めてまいりました。しかし、国民の皆さんの多くが日々の生活においてそうした改革の実感がないと、むしろガソリン価格や食料品価格の高騰、上昇の影響で、昨年と比べて生活が苦しくなったと感じておられる方が多くなったということも実態であります。
 内閣として中長期的な政策課題に取り組み、進めていくことは、これはもう当然でございますけれども、皆さんの日々の暮らしに目を向けて不安や痛みの声にしっかりと向き合っていくということも、これまた国民目線での政治にほかなりません。

 消費者行政の一元化、行政の無駄ゼロ、低炭素社会への実現、防衛省の改革、年金記録問題への対応や社会保障制度改革など、国民目線での改革、これらは着実に進んでおります。今後、取り組むべき課題が明らかとなり、青写真が明確となりました。今後は改造内閣の下で、一つひとつの政策の着実な実行を図り、国民目線での改革をさらに加速してまいります。

 まさに国民目線、生活実感を踏まえた改革を新しい内閣の下でしっかりと実行していく決意でありますので、国民の皆様のご理解とご協力をお願いを申し上げる次第であります。以上です。